ここのところ作って売るところから始めてみます、独立したいですという人に追い風が吹いています。
何かをやろうと思えば、簡単にスタート出来るからです。
ネット上で有ればバーチャル空間で今すぐ販売出来ます。
問題は売れにくいことです。
ネット上はどこをみても「まず何かを買って欲しい」となっています。
ホームページもブログもソーシャルネットワーク(SNS:ツイッターなど)でもです。
売りたい人ばかり、情報を見て欲しい人ばかりが集まっているぐらいのいきおいです。
自分も同じようにスタートしてみても、反応がなくて心が折れます。
最初にスタートコストを掛けている場合、心が折れても止めることは出来ないので、更に迷走しやすくなります。
今は思い立ってそのままスタートする事が出来るため、スタートしてから壁にぶつかりやすいです。
商品やサービスを買って貰うには、買いたい人に情報を届けるだけです。
良い商品やサービスが買ってもらえるわけじゃないですし、悪い商品やサービスが売れないわけでもありません。
欲しい人に欲しいものを提示するだけの事です。
「そんなの分かってる!」と感じる人もいますが、分かっていても必要な形を整えているかどうかは別問題になります。
基本的には二つのパターンがあります。
既に販売している商品やサービスがある場合は、それが必要な人を整理して、それに合わせて広めていきます。
これから販売する商品やサービスを生み出していく場合は、自分が出来ることと、自分が届けられる客層に合わせて生み出していきます。
ここまでやっても、売れるかどうかの確率を上げられるだけで、必ず売れるとは言い切れません。
でも、ここまでやった上で売れないと悩んでいるかどうかです。
多いのは既に販売している商品やサービスがあるケースです。
今あるものを買ってくれる人を探す、私のお客様では美容業界、リラクゼーション業界、制作系の人に多いです。
美容・リラクゼーションは資格が必要な仕事もありますが、資格があっても売れません。
美容もリラクゼーションも世の中にはたくさんあるからです。
制作系は小物が多いですが、これは嗜好品に近いです。
つまり、わざわざ買う理由がないと、他の類似品・サービスに移られるということです。
コンビニが良い例かと思います。
似たような商品を扱っていて、こだわりがある人もいますが、とりあえず間に合えば良いというのもあります。
余所が売っているものと同じもの(似たようなもの)を販売・サービスする時に必要なのは、「あなたから買う理由」です。
それは立地であるかも知れませんが、立地は動かしにくいです。
何かやるのに大きなコストを掛けてやるのは、十分な情報が集まってからです。
何かをやるのに難しい、コストが掛かることからスタートするのではなく、目の前の商品・サービスと向き合って何が出来るかを考えます。
その時に「どんな人が求めるだろうか」が役立ってくれます。
「どんな人?」は誰もが考えているように見えて、曖昧、漠然と思い描いているだけのことがあります。
どんな人が求めるかが分かってくると、その人達にどうやって情報を届けるかも考えるようにします。
一つずつ絞っていくことで、今、何をしたら良いかが分かります。
資格系はこの手法で少しずつ動いていけますが、販売系、特に自分で何かを作る場合は「作ること」が目的になっていることがあります。
作ることが目的で作られたモノは、貰って貰う事は出来ても買って貰うとなると相当ハードルが高いです。
余程完成度が高いか、買うことによって大きなメリットが得られるなどです。
世の中、作ったモノに対する代用品はいくらでもあるので、買う理由が必要になります。
でも、作ることが目的のものに買う理由は見つけにくいです。
それでも何とか販売したい場合は、制作者の想いを伝えるスタイルに変えます。
なぜ作ったのか、どのようにして作ったのか、どんな人に使って欲しいのかなどを情報発信していきます。
その情報を見た人が共感を感じるなら、売れる可能性が出てきます。
こちらはネット発信が主流になると思いますが、「作ることが目的」なら作ったモノを販売するよりも、一緒に作りましょうと教室を作った方が良い場合もあります。
売れそうだから売ってみたけど、売れないときは売れない理由がどこかにあります。
そこを明らかにし、対処していくことで売れる可能性を高めていきます。